ずっと昔に買った本を読み返していた。
買ったとき、まだおいらは印刷屋にいた。
とても情けない気持ちになって、泣いた。
転職してすぐ、読み返した。
少し、泣けなくなっていた。
そうして、転職して、異動になってまた読んだ。
これから先の自分を思って、温かい気持ちになって泣いた。
同じ本を読み返しても、感じるところは違っていく。
退化しているような不安に襲われていたときには読めなかった。
何度も読み返す本がある人は幸せなんだそうだ。
読み返すたびに、感じる部分は違う。それなのに、何度読んでも泣かされる。
ひとりの人の真剣な生き様は、どんなにちゃらんぽらんに生きていても、どんな歳になっても、間違いなく心を打つ。
(2008/02/04)
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